とにかく！物語にはきっちりとした終わりが欲しい。
終わりがよくても悪くても、終わりがない物語（長期間延びしたアメドラみたいな）はその話を楽しめば楽しむほどに失望感が深くなる。
チェンソーマンを11巻まで読了しました。完結だと思ってたけど。第１部「完」だそうで。満足度が高いだけに今後の先行きに不安感があるけど。評価が高ければまた読むかもしれないが。今は11巻で完結！ととらえて大満足することにします。
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チェンソーマンのストーリーが深いとも、絵がうまいとも取り立てて思うわけでもないが（とはいえジャンプで連載なんだから世界でも第一線級であることを疑いはしない）、
・・・が。しかし。
最初から最後までゆるぎないラスボスを最後に倒すという話の揺らぎのないすっきりとした流れ！１１巻というコンパクトなまとまり。
いいと思います！
そして、私が何よりチェンソーマンを気に入ってるのは構図というか見せ方。
ただただなんとなく絵を見るのが好きなんだけど、何とも言えずハッとさせられるページがそこここにある。見入ってしまう絵がある。
漫画としての良さが詰まってる。
小説では表現できないし、(レイティング的にどうなんかなと思いつつも)今後、もし映像化がなされたとしても、全編同じサイズの画面で見ることになる映画やアニメの迫力は想像しづらくて、漫画としてのページを繰った時の驚きが大きい作品でした。
煽情的で暴力的な絵画展でも見に行った後のような満足感があります。
デスノートの小畑健みたいな、完成された緻密な絵の魅力とは違って、なんか荒いし適当な筆致だと思わぬでもないが。
私にとってチェーンソーマンの絵はほんと魅力的です。
ストーリーも。こんだけの闘いを繰り広げれば、それはみんなさっくり死ぬでしょってあたりも納得感ある。
あんまりにキャラを大事にしすぎたり、反目しあうのが当然に見えるのに許しあったりするご都合ストーリーは魅力を消し飛ばすからね。
せっかくの「おとぎ話」なのだから命を懸けて戦うのならさっくり命は刈り取られるべき時ってあるのだと思う。
とはいえ。
刈っても刈ってもまた生えてくる雑草とかムダ毛みたいにさ。
マキマさんがかっこよく何回も立ち上がっちゃったらそれはそれでちょっといまいちかなぁと思うので。終わるべき時に終わった方がいいのではないかと。
とはいいつつ。いい意味で期待を裏切ってもらって、チェーンソーマン！続いてよかった！って思える日がきたら。それはそれで本望です。
