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高慢と偏見 ~ぶっ飛んだご都合主義幸せストーリーだった~

この歳になってから読むか~って気もしますが。

高慢と偏見を読みました。

 

高慢と偏見 (中公文庫)

 

若草物語とか赤毛のアンとかあしながおじさんとか嵐が丘とか風と共に去りぬとか・・・そのあたりの世界名作を思い出しつつ読んだ。

上記名作を読むと、当時の女性の結婚観とか生活とかを覗き見ることができるわけだけど。まさに、高慢と偏見もそういう小説でした。

 

BBCのドラマはアマプラで観たことがあったので、筋は知ってたのだけどね。

BBCのディケンズドラマを何作か見た流れで、高慢と偏見も見直した。

コリンファースをかっこよく見せるための妙な演出がいっぱいあるんだなと2度目にして気づいた(笑)風呂に入れたり、いきなり脱いで湖に飛び込ませたり笑笑

#1

ただ、イギリスの美しいお庭とか風景、豪邸。目の保養になります。そしてコリンファースをはじめ。英国イケメン!

何作かみたディケンズのドラマより相当お金がかかっているのも分かる。 

 

このドラマ。評価の高いよくできたドラマだとは思うのだけど。結局のところキャラクターの心情的なものが今一つわからず。主人公のエリザベスもミスター・ダーシーもなんでお互いにひかれあうのかよくわからないなぁと思って。本を読めばわかるのかな?読み続けられている名作なんだから、一度読んでみるかと思ったのでした。

 

感情の流れもよくわかったし、ああ。この時点からミスター・ダーシーはエリザベスに惚れて、エリザベスは何のかんの言いながらお金も地位もそういうのもみな含めてミスター・ダーシーに惚れに行くっていうタイミングはわかったけど。

二人が、定められた運命の恋人であるとは感じられないなぁって。別に二人とも別の人に出会ってもそれなりにいい人見つけてそこそこに幸せになれるんだろうなって。

結論…本を読んでも二人の関係に運命にあらがえないようなものは感じられなかったわ!

 

 とはいえ、面白かった。一人の人間があれこれあれこれ思い悩む様子をこれだけ筆を尽くし文字を尽くし表現するって偉大なことだなと思う。

ディケンズみたいにつぎつぎ面白いキャラクターが出てきては事件が勃発するってわけでもなく、山場は1度きりだからね。

それも、そのピンチは当然親が払うべき注意を怠ったせいで引き起こされる事件なので。

 

あ!そうそう。少女漫画を読んでると、普通に落ち着いた家庭のお父さんお母さんなのに、主人公をイケメンと二人で家に取り残して夜をすごさせるために、突然何の警戒心もないおバカな両親になって邪魔者は退散しちゃうあの感じ(笑)

 

話の流れとしては、5人の娘がいる家で、娘が嫁に行く前にまたは行かないままに父親が先に死んでしまったら母親と娘5人の住む土地家屋も財産も限嗣相続(長男を先頭に男系の親族をたどって、1人の男性の相続人がすべてを継ぐよう決められ、女性は相続できない)により遠縁の男性に全部持ってかれちゃうので、父親が生きてる間に自分たちが生きていくのに不自由しない財産を持っている男性のところへ嫁がないと生きていけないという。

サバイバルな感じのご家庭事情の主人公のおうち。その主人公が有利且つ愛する旦那様を獲得するサクセスストーリー。

 

自ら外に働きに行けないって怖いねぇ。誰かの力を頼みにしないと、うまい具合に旦那さんを見つけないと生きていけないって・・・恐怖しかない。

 

この主人公・・・私って賢いの!プライドあるの!って取り澄ましてあれこれあれこれ考えて、失敗しつつも高潔に振舞って最後はハンサム且つ大金持ちで家柄も血統も申し分のないミスターダーシーを捕まえるんだけど(それも、ミスター・ダーシーは一回主人公にこっぴどく振られたおかげで心を入れ替えて反省して人替わりしたかのように素敵な男性になって戻ってくるわけで)。

 

かしこぶってるけど。超絶ご都合主義な玉の輿ストーリー。

だからこそおとぎ話としてずっと読み続けられてるのはわかるが・・・怖い。

冒頭で限嗣相続人である遠縁の牧師さんのプロポーズを「この人を愛せるわけがない」といともあっさり振るのだけど。もう、チャンスは一度きりの現実人生だったら、このキモイオワライ男に取り合えず嫁いでくれたら姉妹と母親の住むところ食べるところは最低限保証されるわけなので。

これを断ること許してしまう父親はのーてんき過ぎる。

 

目の前のアンコモンカードに手を伸ばしたらその場で勝確のところをもうちょっとまってたらスーパーレアが出てくるから、絶対それで買ったるねん!みたいな。

ポケモンでゴウくんが最初「オレの最初のポケモンはミュウだ!」なんて言って、目の前にいるポケモンを1匹もゲットしないっていう話があったけど。そういう感じ。

ま、この場合金銭とか毎日のご飯が食べられるとかそういうレベルの話なんだけど。

 

家族中で無理にでもこいつを牧師に嫁がせないとって寄ってたかってになるのは明白。

なのに、その結婚を無理強いしないこの家庭はぬるい!一家全員路頭に迷うの確定!

だから末娘の蛮行も許されるんだけど。だからこそのストーリーのキモなんだよね。このダメ父と毒母。

 

お説教臭い話なのかなと思ってたけど。

お説教臭さをにおわせてかしこぶってるけどお馬鹿さんがご都合主義を極めたストーリーで玉の輿に乗るというそういう幸せなお話です。

だから読み続けられるんだ。うんうん。

だれも現実なんか見たくないもんね。見るならぶっ飛んだご都合主義幸せストーリーかとんでもない悲劇だよ。

 

 

  

 

 

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