ネトフリで「クイーンズ・ギャンビット」を観ました。
1シーズン 7話
https://www.netflix.com/jp/title/80234304
1960年代。孤児の少女がプロのチェスプレイヤーとして成り上がる物語。
総じて、爽快無双。
だがしかし。
なっかなかチェスを始めさせてもらえないし。
何かというとチェスから脱線してヒューマンドラマへ脱線してしまう。
私が求めているのは無双物語。
ただ、ヒューマンドラマだったらいいんだけどさ。
妙なエロさがあって。そのエロ表現が好きじゃない。
おやじキモイねん!絶対この作品の監督はエロおやじに違いねぇ!
と前半2話ぐらいは怒り心頭。
何度か挫折しそうになる。我慢してみてる、チェスパート始まる。楽しい、チェス終わる、エロ始まる。見るのをやめようか迷うの繰り返し。
話の本筋とは全く関係ない、必要性のないエロを押し付けられてる感がすごかった。
一番いやだったのは、主人公エリザベスが初公式戦に出たときに、休憩時間中に急に初潮が来て、太ももから足まで血まみれになるってやつ。
原作の小説にもあるのかないのかしらないけど。
とにかく、このシーン要る?別にだからなんなん?
不快としか言いようがなかった。こういうの女性に対する冒涜だと思ってます。
初潮を祝う風習とかも大っ嫌いだし。それを境に女性の人間性が変化するっていうような話も嫌い。なければないに越したことないし。無痛分娩みたいに整理もスキップできる治療法ができたなら。ぜひ大歓迎したいよ。
あってもそれに足を取られたくないと思って生きてきたし。多くの女性にとって生きる上でこれってやっぱり負担でしかないと思ってるもの。これがために許される必要性はないと思うけど。こうやってエロなんだかなんなんだか意味ありげなシーンに使われるのはほんと嫌い。
何かというと着替えながら下着姿をさらしつつ義母としゃべるシーンとか、ほんまなんで脱がす必要があるのか意味不明なシーンが多くてイラついた。
が、後半盛り返してきて、プロプレイヤーとして上昇気流にのる感じは期待通りの楽しさだった。
結局、エロシーン、日常シーンは飛ばし飛ばし、チェスのシーンだけ見た。
特筆すべきは主人公を演じたアニャ・テイラー・ジョイっていう女優さん。
目がすごい。遠目にみてたら美人じゃないし、おっそろしい顔つきなんだけど。何とも言えない魅力。目がものをいうとはまさにこのこと。
あと、むちゃくちゃスタイルがよくて1960年代ファッションが似合う。
ハイウエストが細ーくキュッとしまって、フレアスカートがふぁ~~って広がるのがむちゃくちゃ素敵。
それと、アメリカ国内から世界中、最後はロシアに至るまでのチェス大会の会場になるホテルのセットがどれもいい。
最初は高校の体育館から始まって、各国の由緒ありげなホテルへと。
まさに華やかなるバトルステージ。
お金をチェス会場のセットにかけたんだなぁっていうのがしみじみわかる。
最後のロシア会場の外の風景(カキワリ?!)。今時あれほどやすっぽいうそっぽい風景はなかなか見られないわって思った。ロシアチームなかったんかって。
それもまたご愛敬。
全体としては十分面白かったといえるが。
妙なおっさん好みのエロシーンは抜いて、5話くらいでよかったんじゃないか?
素敵スタイルの女優さんだから魅せたいっていう気持ちはわかるがしかし。なぁ。
薬物表現ももっと深刻になるのかとおもったけど。意外に簡単に乗り越えたし。
男性関係も、才能の代価として「心」がお留守でうまく付き合えないのかと思ったけど。
最初は嫌味で女性チェスプレイヤーを認められなかった地元のあいつも。
最初は取り巻きいっぱい自信過剰の全米チャンピオンも
蓋を開けてみれば彼女の女性としての魅力を認めつつも、結局のところはチェスへの情熱とかチェスを通じての友情の方へ移行するっていうストーリーは好感。お前らどんだけチェス好きやねんっていう。ああいうコミュニティっていいよなと思う。そこへオタサーの姫(古い?)が入ってきて、そっちに気持ちが行って浮ついちゃうようなやつは戦いには勝てないよ。
結局、そんなにエリザベスはヘラってないやん。ちゃんと他人と一緒に協力できる子やんっていう安心感はあったな。
人間だれしも、なまけ心やだらけ心が出てしまうときはある。
でもえいって起き上がってやるべきことをやれば。すっきり爽快です。
あれだけ怠けても結局行くところまで行ってしまう才能を持っている彼女にはほかのチェスプレイヤーは嫉妬するよな。
それでも、その才能への嫉妬も超えて、結局は彼女の力になって、オールアメリカ(?)でロシアの強敵を倒すんだ!っていう流れは。少年ジャンプ的で爽快。
最後に、不満点?
相手役の男性が皆・・・なんか一癖も二癖もありそうな男ばかりで。
いや。これはどれにも顔では惚れないなっていう。人間味あふれるキャスティングでした。