イマサラ金銭管理

ダイエットの成功、リバウンド、離婚から悲喜こもごもイマサラ金銭管理にめざめたおかあさんのブログです。

【本の感想】ストーリーでわかる財務3表超入門  超入門の名に偽りなし。但し、2010年代初頭の男女に関する価値観がキツイのを我慢。

皆さん、NISA枠の有効活用できてますか?

私は、去年1年の旧NISAの枠を丸々無駄にする失敗をして、ついに手に入れた新NISA枠。

自分でこの大荒波の大海を乗り切るための知識のなさに絶望の毎日です。

知らないことを知ると恐怖感が募る。2023年、NISAを無視して1年間好きに売り買いしたその履歴をみて。反省しつつ少しづつお勉強をしています。

 

バフェットの師匠としてその名の高い、ファンダメンタル分析の父グレアムさんの超有名本「賢明なる投資家」を半分ほど読み進み、読みながら各会社の財務諸表を見るにつけなんとなしにここに書いてあるし~とわかった気になっている怪しい財務諸表の知識を埋める決意をしまして。他の硬めの本を読む前の景気付にリラックスムードで読みました。

 

超わかりやすい。超簡単。すんなり理解が進む。

そもそも、「もし高校野球部の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」がブームになったあと何匹目かのドジョウを狙って発売された本だと思われます。

起業1年目の主人公が自分の起こした会社で実際に起こるお金の動きに合わせて、財務3表を学んでいくという仕立てになっています。

ストーリーでわかる財務3表超入門 Kindle版

とはいえ、私自身は経営者になるわけでも、経理担当者になりたいわけでもなく、ただ、公開されている上場企業の有価証券報告書に書いてある数字の意味をとらえられるようになりたいと思っているので。ここで終わるわけにはいかない。

基本はわかりやすく書いてあるので、一度も財務諸表を読んだことのない人には読む価値があると思う。が、誰しもこれを読んだだけでいきなり企業したり、財務諸表の作成を担当したりはできない。主人公はこれを学ぶ前にいきなり企業するんだから大したもんです。

 

3連休の初日に、お休みモードで頭を休ませつつ復習という意味ではよい本でしたが。

古さと内容量に比べてコスパが悪いと感じました。

 

金言の宝庫。グレアム先生の「賢明なる投資家」をセールの時に半額で入手して読んでいる最中に、語句の意味が分かりにく過ぎて、休憩気分で手に取ったけど。

普通に硬めの本に手を出すべきだったかと1,200円は高かったな。

中古の紙の本を入手するか、紙の本を入手して読んだらうっぱらうかのどちらかにすべきだったと思います。

 

起業家目線でストーリーが進むので、途中からドラッガー的記述が増えて、急に終盤ドラッガー押しになるし、その頃の男女を分けた状態で女子も頑張ってもいいんだよという価値観で主人公あかねを応援する父、祖父、父の知人の若い女性に対するものの見方が入ってくるのが個人的にキツイです。

男女区別なく、やりたいことをやりたい人がやりたいように夢を実現しようというストーリーで再販をお願いしたいです。

2010年頃、大学を卒業して数年の会社勤めをした独身女子に、

それなりの地位を気づいた父をはじめ、祖父・父の知人である東大卒MBA持ちの起業家の男性等が優しく主人公を見守りつつ起業1年目の彼女の失敗とともに財務3表の書き方を学んでいくというストーリー仕立てです。

 

とはいえ、財務3表の初歩を抑えるために最初から運転資金がカツカツで企業しちゃうとおじいちゃんがお金を貸してくれたり、また、とんでもない失敗をする(仕入れ先からの買掛金の支払期日よりも大型受注の売掛金の入金日を後にして契約してしまう)くだりなどはあほっぽくて笑。それでも、簡単にお金を融通してくれる父の知人が登場して「彼女は大丈夫だ!」とか確信したのでお金を貸してくれたらしいけど(ここで父がお金を貸すと彼女のためにならないからと言って結局父の知人登場)

 

防げる失敗を防がず先に失敗しちゃう感じで。財務諸表の書き方がわかればいいからいいんだけど。やっぱ可笑しいです。なのに彼女はすごいのです。

 

もう20年も前の男女の価値観に基づいて、パワーを持ったおじさんたちが彼女をほめたたえて、女の子なのに。女性なのに頑張ってるから応援しようというストーリーについては今の価値観に書き直してもいいんじゃないかなとは思ったけど。

財務3表を学ぶという意味では枝葉末節かな。

ストーリーを書き直しても、ケースを学ぶためにやっぱり主人公は運転資金が足りない状態で何の知識もなく、1年かけて経験しながら学んでいくのでしょうね。

 

幼馴染の友人と一緒に起業するんだけど、彼女には1円も出資させず、会社の株も持たせず完全なる従業員扱いで。それで苦しい時を一緒に乗り越えるっていうハッピーストーリーも、おろおろして見つめてるだけの専業主婦の母親も。

旧来の世界に取り残された女子を女子として安く利用する経営者的発想かなと思ってしまう(実際は財務3表の説明を煩雑にしないためなんだろうけど)。

お金のためではなく夢のために滅私奉公してくれる幼馴染をこき使うなと。労働者には労働者としての線の引き方と働き方があるやろって思ってしまう私は、絶対に経営者になって誰かを使うことができないタイプです。

 

無駄に感情をあおられてしまう本でありました。

ま~。本の趣旨とは違うし。ええねんけど。

 

ここからが私の山場です。

グレアムさんを読了しつつ。財務諸表の読解力を上げていく。

これをやらないなら、NISAは投資信託に統一していかなければと思っております。

その投資信託を選ぶにもまた知識が必要。はやりのオルカンに突っ込んでもいいような気もしつつ。しばしお勉強モードです。

 

 

 

 

 

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