ブログの面白さってリアルにあると思う。
そんなわけで、本家「62kgから47kgを目指すおかあさんのダイエットブログ - 楽天ブログ」では赤裸々に体重とそのあくなき食欲、丈夫な胃腸をさらし続けているわたくしが・・・今度はこちらでお金のリアルをつづる決死の覚悟を固めたハズなのに。
JOKER
よかった。これがあるから、映画はやめられないなぁ。
正の感情にしろ負の感情にしろ、人の心をとにかく動かしてなんぼでしょ?映画にしろ小説にしろ。
すばらしく気持ち悪い・・・。お見事。
見に行ってください。
そして、自分が善人なのかどうなのか。間違ってないのかどうなのか。
心の底から己を見つめなおしてください。
間違いなく私間違ってるわ。ただの偽善者だし。
誰かのおかげでそこそこに清潔な環境で嫌なものをみないできれいな生活をしてるんだって。思い知ってください。
目の前にこの人(まだアーサーのJOKER)が現実にいても同情したりスキになったりするのは非常に難しいと思う。
綺麗ごとはやめよう。
冒頭に出てくる若い男の子たちのようにあからさまに危害を加えたりしようとは思わないが、まるで気づかないかのように。存在しないかのように素通りするしかない。
そして、このような苦しみ方をしている人の存在を感じられない世界や場所に生きているときにはこのややこしい感情にも出会わなくて済む。こういう苦しみ方をしている人を目にしないで生きていける「クリーン」な世界で生活することは非常に楽で幸せなことだ。
Joker | Final Trailer | Experience it in IMAX®
リアルにアーサーのように苦しんでいる人が存在する。
なんか、ほんとにリアルなんだよね。人間なんだよね。
とにかく苦しいし、いろいろな感情が渦巻くし、
少なくとも、JOKERを英雄視する人が犯罪を犯すことを懸念する必要はない。
アメリカではそういう懸念をもって、映画館が子供に見せないようにメッセージをだしただの、軍が警戒してるだの、警察が警戒してるだのというニュースも目にするけど。
ほんとに壊れる寸前まで我慢してて辛い人は、こんなに見て余計にしんどくなるような映画を見に行く心の余裕があるとは・・・思えないんだよな。
私も含めてある程度、幸せで、健全(普通?一般的?)で心に余裕がある人達が怖いモノみたさで見るもんだ。
で、ものごとの良しあしをまたひとしきり考える。
考えるきっかけになる映画をみる、本を読む。それもまたエンターテインメント。
楽しんでるわけで。
JOKER的な生き方に切り替えちゃうには、ほとんどの人には失うものが多すぎるでしょ。
ほんとに怖かったよ。
JOKERが悪いとは全く思えないところが怖い。
JOKERが我慢をし続ける必要性を全く感じられないところが怖い。
英雄視するつもりなんかないけど、なんのためにJOKERが我慢しなきゃならないのかわからない。
そしてゴッザムシティはとことんゴッザムで、そのゴッザムさがまた爽快。
バットマンなんてくそくらえ。
特に、ブルースの父親なんて殺されて当然だよね。と潔く感じられる映画だった。
ほんま、JOKERっていいキャラやね。
もともとのキャラとストーリーができあがっているものを作品にするんだから。
小さく細かく丁寧に。人としてのJOKERを描く。大正解の映画ですな。
ほんま、いいキャラや。
もちろん、歴代の役者さんや、それぞれのシナリオに負う部分も大きいのはわかってるし、そうやってこのキャラクターは育てられてきたんだ。
そして、今回のこの作品。
のっけからラストまで今作のJOKERホアキン・フェニックスも素晴らしい。
けど、よい演技をする、よい映画になる土台となるキャラが存在するわけ。キャラクターが。JOKERっていうキャラクターがいる。
JOKERはDCで、ハリウッドで、たくさんの人に育てられてるんだとひしひし感じた。
アベンジャーズで毎作のように使い捨ててるヴィランとは違う。年季が違う。
最近だと、ヴェノムも良かったけど。やっぱり、映画1作品で書くキャラクターは絞ったほうがいいね。たかがアメコミというなかれ。いい作品だ!
私的にはアカデミー賞でOKです!これはアリアリ!
ホアキン・フェニックスに主演男優賞もわたしちゃうし。
またデニーロがナチュラルに人の心を逆なでしてくる素敵な役者っぷり!
そういや、レゴを集めていた当時・・・ペンギンやジョーカーは高いセットにしか入ってなかったから我が家にはいないんだよな・・・。
ジョーカー欲しいなぁ。
4,000円いまなら余裕で買えるなぁ。
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買うか・・・。
4,000円。まぁまぁ安いやん。
さぁ。ここまでお付き合いいただいた方。ありがとうございます。
もう、どこまでもにょろにょろ伸びる文章でも、私以外の方がもし、ここまでたどり着いていただけたとしたら・・・もう、感謝しかありません。
ラストに、このJOKERを見て思い起こされた自身の記憶をつづります。
むすこ君、小学校2年生の頃のことを思い出した。
当時、私はむすこ君のADHDを疑っていた。非常に育てにくい子であったが、本人は幸せだったと思う。
しかし、集団の中でうちの子を扱うのに小学校2年生のときの担任は完全に失敗してしまった状態で、何度も我が家に電話して、訪問してきては
「お困りじゃないですか?お困りでしたら相談するところを紹介します」と食い下がってくる人だった。
本やネットで情報を集めまくり、一人悩んでいた。
相談に行くと、結局はどこぞの病院に行くことになって当時は「リタリン」という薬を処方されるということだった。
その結末をどれほど読んでも調べても。
そこにはむすこ君の幸せはないなと思ったのは当時も今もかわらない。
薬を飲ませて、ぼーっとさせる。
それ以上のことはなにもない。ただ、動かなくなるだけ。
次の年、3年生の担任の先生が、クラスの中にいるうちのむすこを集団の一人として上手に扱ってくださった。ただそれだけで息子の環境は一変し。問題行動もほぼ収まって。
いっくらかんがえても、あの2年生の担任の先生のために、息子を薬漬けにしなくてよかったなぁと思いだした。
アーサー(JOKER)は・・・不憫だ。
そして、アーサーが年老いた母親と暮らし、その世話をしている姿を見て。
こりゃいかんな。
私の人生のために息子の人生は使いたくないな。
2人で暮らすのもあと何年かわかんないけど。
今は楽しくてもこのまま数十年続けるってことはないなと思った。