ブログの面白さってリアルにあると思う。
そんなわけで、本家「62kgから47kgを目指すおかあさんのダイエットブログ - 楽天ブログ」では赤裸々に体重とそのあくなき食欲、丈夫な胃腸をさらし続けているわたくしが・・・今度はこちらでお金のリアルをつづる決死の覚悟を固めたハズなのに。
背教者ユリアヌス(四)辻邦夫著
ゴールデンウィーク初日に読了しています。
記録をしなきゃ忘れる忘れると思いながらなかなか書く気になれず。
そして、(一)~(三)とは違って、読み終えるまでにものすごく気乗りがしなくて時間がかかってしまいました。
つらいのなんのって・・・現実です。
現実が襲い掛かる四巻でした。
最初っから最後までヒロイックファンタジーであれば、最後まで作者は「夢」をみせてくれるのでしょうが。
本自体が書かれた年代が古い(69年~72年までの連載だそうです)。
一応、ベースになる史実がある。
そこから広げた「小説」である。
4巻は悲しいまでに現実。
終わりはファンタジーっぽくぼかして終了でしたが、なにをやるにも現実がおそいかかりもう・・・あの「ガラリヤ人のわからずやめぇぇぇ!!!」とユリアヌス視点に立つと腹立たしい気持ちになりつつも。私はとっくの昔に大人。
多数決とは違うのだけれど、たとえそれが真っ赤な「嘘」であったとしても大多数の人が信じることを「嘘」であると暴き、是正するには多大な労力と「時間」がかかります。
ましてや「嘘」を「嘘である」と認知しつつもそれを大衆に信じ込ませることで世の中を思う通りに動かしている組織(一枚岩じゃないんだけどね。むかつくほどに)に抵抗される。その状態から「無知」である大衆に「真実」を教えることの難しさ。
1人では無理だし、膨大な時間がかかります。
間違いなく1人の人間が持っている人生の時間で一気に方向転換なんて絶対無理無理。
そもそも、キリストが生きていたときに、その生ける人間であったキリストは現代のキリスト教をゆめゆめ描いてはいないだろうしねぇ。
なによりも、ユリアヌスが救いたい(?)と思っている民衆は大半が心地の良い嘘を信じている方を望んでいる。
あ~。
こういうストーリーってあほほどあります。
しんどいよ~しんどいよ~。
で、しんどくってなかなか読み進まなかったという話。
理想は理想。
理想を追い続ける人が全部うまくいくファンタジーを見るのは幸せですが
理想を追い続ける人が現実の壁にぶち当たるのをみるとほんとつらい。
つらいけど、理想を追い求め、夢を見ることが出来る人が時代を大きく動かせることがあるのも事実。
たとえばかだといわれようとも。
それでも理想を追う人が少しでも多くいる時代でなければ誰も夢など見ることのできない閉塞感あふれる時代になってしまう。
今の日本の政治なんてまさにそれです。
まったくもって夢を見られない仕組み。
何かを変えたいと思う若い人たちが変えることが非常に難しい仕組みが網の目のように走っていて・・・・
ま、とにかく繰言繰り言。
ユリアヌスの最終巻は読んでいると現実に引き戻されてしんどかったという話。
夢だけみたいなら最後の4巻は読まずに3巻までで終わっておけば素敵なファンタジーで幸せだったかも。
ノーミソから出てきた思いをキーボードにぶつけただけの推敲無しの駄文ですが。
とりあえずアップします。