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ダイエットの成功、リバウンド、離婚から悲喜こもごもイマサラ金銭管理にめざめたおかあさんのブログです。

【本の感想】株式投資の未来 ジェレミー・シーゲル著

この本を読了しました。紙の本、なおかつ単行本。

定価2,420円を清水から飛び降りる覚悟で購入。結果、正解。

言語明瞭、各センテンスが短めで、結果が明言されるので読みやすいのだと思います。

株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす

 

バリュー投資関係の本では有名。20年近くロングセラーな良著だとの情報(2005年発売)。

メルカリで見ても2,000円くらいはしていたので、これは購入した人が手放したくないと感じる本なのかな?と思ってあえて新品を購入しました。

 

届いたら。まずその装丁と紙質に惚れた。

本に関しては、できうる限りKindle版を購入、紙なら中古でお安く入手を心がけているので、装丁が気持ちよい、良質な本を手に取る心地よさを体験できて、あほですけど。

ほおずりしたくなるような本でした。

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私の入手が2023年6月の第21刷版で、激しい情報戦線を20年生き抜いた良書の名に恥じない1冊。

 

ウォールストリートジャーナルに掲載された「大型ハイテク株はポンカス」というキッチーなタイトルの寄稿で一躍時の人となり、その後、その通り、ハイテクバブルもはじけ・・・という実績を引っ提げての1冊。

https://www.wsj.com/articles/SB952997047343478041

(当の記事はウォールストーリートジャーナルに今でも載ってて読めるみたいですね。サブスク契約が必要だけど)

 

20年も本が売れ続けるということは、もちろん、その時適当に口に出した「預言」が当たったからとかではなく。大量のデータをわかりやすく整理して、なぜポンカスなのかを教えてくれる良い本です。

 

賢明なる投資家をはじめ、バリュー投資関連の本を読んでいるのと結果は同じことなんだけど。

そのバリューの中でも、過去、さかのぼれるだけの情報を集めて整理したうえで、成績の良い会社がどれなのか。50年間、買った株から得られる配当はすべて再投資した上で、持ち続けたらどれほどの好成績になるのかというお話。

 

20年前にこの本を手に取っていたら?

20年前にこの本を手に取って、この理屈から外れることなく株式を保有しつづけたら?

と思いながら読んでました。

今ほど株が買いやすいわけじゃないからな~。アメリカならな~~~と思って留飲を下げる感じ?子育て、生活に精一杯で投資のトの字も私の人生に絡むなどと思ってもいなかった20年前です。諦めましょう笑

 

特に前半部分は圧巻。

各企業から集められる財務データをわかりやすく整理して。

何故、新興の人気の企業に手を出してはいけないのか。一見古びて旨そうにも見えない会社で驚くべきリターンを出しているのはどこなのか?を教えてくれる。

 

この本だけでなく、あちこちで目にする話ですけど。

過去のデータは確かなものが大量にあるんですよね。

20年前に、過去50年分の過去データで、好成績と成績が振るわなかった企業群をまとめてわかりやすくしてくれた本で。

結局、未来を見ることなんかできないから、確かであった過去を見て、現在の状況を良く把握したあとで

「さぁどうする?」

 

20年前の本なので、予想された未来を20年分生きている私にしてみると。

20年分からは作者の未来予測が当たっている部分も、外れている部分も感じつつ読むわけだけど。

金融市場については全く持ってアメリカ市場が何をやらかしても、世界の各市場がその地位を脅かすほどにはなれてないな~。むしろ良きも悪しきも引きずり回されっぱなしのままで、軍事的影響力の縮小は感じても金融は・・・?全く感じないですよね。

 

本の後半は突如、どこかで読んだことのあるような歴史観や世界感についての記述が多くて、その切れ味持ち味のデータは置き去り(未来を語るというのはそういうことですけどね)

1冊の本のボリュームにするために、この先生の専門外の記載なんじゃないかな~~~と感じながら読みました。

少し前に流行ったユヴァル・ノア・ハラリのサピエンス全史みたいなフワフワ感で。

これ要る?って感じ。

 

2400円!

高いけど、装丁の美しさ、気持ちよさも含めて総じて良い本です。

出た直後にこういう本にアクセスして読めるような人になれたら、と思わぬでもないですが。時の流れを生き残った本というのは外れ無し。

風化している部分があってもよい本であるという事実は動かないなって感じました。

 

サピエンス全史を読んでフワフワしている時間があるなら、こっちを読んだ方が実際的!マネーにつながります。

株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす

 

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余談。

本の最後に載っていた編集部からのメッセージにかなりびっくりしました。

新聞で人探しをしていた時代に生きたことはないのですが、今現在、こういう形で人探しをするって・・・?どういう状態なんだろう。

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