Amazonプライムでモーガン・スパーロック監督のホーリーチキン!をみました。
興味深くはあったけど。この方と同じ怒りを抱いたりはしないなぁ。
大きなsystemの中に取り入れられて、完全に大企業のコントロール下に置かれている養鶏家の方々の苦労はわかるけど。
一部、セブンイレブンの本部と戦っているフランチャイズオーナーとかと被る感じではある。イメージ。
お気の毒ではあるが、そのsystemの中でうまく儲かるスパイラルに乗れている養鶏家のお話も聞いてみたかった。トーナメント方式でチキンの出来を評価して、報酬額に差が付けられる。そのトーナメントを恣意的に操作されているっていう話だったけど。うまく回っている養鶏家があるのか。ないのかがわからない。この撮影に協力した一家はあきらかにうまくいってなくて廃業するのを決めてから撮影に協力してると思うもんな・・・結果は見えてた。
これを見て、分かっていたようでいなかった話としては。
スーパーサイズ・ミーを撮影したころから考えると、マクドナルドだけではなく、あらゆるファーストフードの業界が、売ってるものは大して変わらないのに「ヘルシー」をイメージした広告戦略を打っているという。
わかってたけど。わかっていなかったというか。意識してなかった。
バーガーの1つ1つのカロリー表示がされるようになったのはいつからだっけ?
スパーロック監督が怒りを感じている程には日本のマクドナルドが見た目だけお題目だけヘルシー志向だとは全く感じないし。
養鶏家の人の苦労はわかるけど。
全米にチキンを安価で届けるシステムの恩恵には誰しもあずかっているはずだし。
日本でも、養鶏の現場を見に行ったら・・・きっと似たようなこともあるのだと思うし。日々、その辛い部分を請け負ってくださってる人がいるってことに感謝しつつ。生まれながらに食べられるためだけに生まれてきてくれたブロイラーちゃんにも感謝しつつ、やっぱりチキンは食べ続ける。
見た目ヘルシーに騙されて、実際のカロリーや栄養を見損なってしまわず、適度にジャンクフードも楽しんで生きていけたら幸せだなと。
情報が与えられているのであれば、それをイメージに踊らされず、読み解けばいいだけだし。ときにはイメージ戦略に酔うようにして、ジャンクを楽しむのもいいと思う。
どうしようもなく私は自己責任論の徒だな。
私の体重が増えるのは私の責任であって、ヘルシーイメージ戦略の食品業界のせいだとは思わないもんな。嘘の情報しか与えられない世の中ではない。調べりゃなんでも出てくる(嘘も誠もね)。
スーパーサイズ・ミーを見たときと全く同じ感想になっている気がする(書き記したりはしていないのでただただ怪しいイメージ記憶のみ)。
私という人間の考え方、感じ方や行動が変わるほどの衝撃作でもないかな。
面白かったけど!
興味深かったけど。
早く育つブロイラー。すごいね。
ドキュメンタリーとしては楽しんだ。でも、心を動かされて自らの行動が変わってしまうような作品ではなかった。
一体自分は何を食べてるのだろうって考えだすとどれも食べられなくなってしまうので、今おいしいと思っているものはおいしいと思って食べ続けようと思います。