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Netflix(ネットフリックス)  ブラック・ミラー シーズン1第1話 「今すぐ観て!」

 ブラック・ミラー

昨夜シーズン1の第1話をみました。

1話完結。オムニバス。不条理。ディストピア系?

とにかく、全然知らなかった。

ネタバレ厳禁。初見の驚きこそがこういう作品の楽しみだと思うので。気になる人には

「今すぐ観て!」と言いたい。

www.netflix.com


かくいう私も。まだ1話しか見てませんが。
1話の冒頭で思いっきりつかまれました。

同情して、嗤って、怒って怒りまくって・・・疲れ果てるほど感情を振り回された1時間。

もし、現実にこの事件が起きたなら、自分ならどうするか?身の回りの身内が、他人が・・・この事件にどう反応したか、どう行動したかを見て。その後の人間づきあいを丸ごと見直す可能性が高いです。怖い話だった。

 

お話とはいえ。よぉもまぁ。こんだけいやらしいこと考えつくわ!とほとほと感心しました。

とにかく、2話以降をみるにつけ、ネタバレくらいそうなので。脚本家の名前からほかの作品を検索したい気持ちをものすごく押さえつけています。

 

ブラック・ミラーは1話完結なので。当たりはずれもあると思うけど。

これから何週間かは見るものに悩まず楽しめる。

 

 

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以下ネタバレを含みつつ

(この手の作品は初見の驚きが勝負だと思うから、今後、見る可能性がある人は絶対読まないでほしい。)

 

ネタバレを含んだ感想を書こうと思ったけど。この具体的な悲劇を文字にしてここに記すのさえ躊躇するレベル。

 

公妃が誘拐されて、その開放の交換条件は高度にありえないほど首相のみに犠牲を強いる仕事を全国ネットで生中継することでした。

その本当にその仕事をする必要があるのかないのか。個人の尊厳、政治生命、公妃の命を天秤にかけて、世界中が固唾を呑んで首相の動向を見守るという12時間ほどをまとめたドラマ。

 

首相ってここまで私をなくして取り組まないといけない仕事なのか?

たとえ命と引き換えでもお断りで問題ないと思う。

公の人としての義務をはるかに超えたレベルのお仕事をされました。

それも、周囲から固めておぜん立てして絶対に逃げられないようにして。1本道にしてしまって。首相のブレインは誰一人首相個人のことなど考えてくれなかった。

 

そして、そこまでしてやった仕事に実際のところは意味がなかったというオチ(首相自身は知らされなかったということになってるけど)。

首相がこの仕事を全うしようがしよまいが、結果は変わらず、公妃は無事帰ってくるというオチだったわけで。

 

はらはらしっぱなしの1時間。

最初はかわいそう。から始まって、ありえないほどの悲劇ってもう、突き抜けておかしくなってきて、大笑いしだして。最後、実際のコトに及んだあたりからはこれを強いる道を作ってきたブレインに怒り心頭。またこれを固唾を呑んで見守る英国民の映像に怒り心頭(作品ですからすべてフィクションだとわかっていてもものすごい嫌悪感)。

皆が、この事件にここまで夢中になって、かわいそうって言いながら首相を見世物にしなかったら。国民の何割かが普段通りの日常を送ってくれてさえいれば。

そもそも、約束の期限より前に開放されていた公妃を見つけることができて、首相はこんなとんでもない仕事をこなす必要などなかったという悲しみで終了でした。

 

私は性善説で生きておりますので。

もし、現実でこのような事件が起きたとしたら。良識ある人間がすべてではなくとも一定の割合いて、普段通りの生活をして無関心でいられると信じたいです。

 

 

 

首相個人の尊厳>公妃の命>首相の政治生命

これが私の優先順位。公妃の命が尊厳に優先するのは。公的な身でありながら、個人的な楽しみのための外出時に誘拐されてしまった落ち度、責任があると思う。

命よりも大事な絶対に侵しがたい個人の尊厳は存在する。

 

こんなん、ひとりのいじめっ子がいて、とんでもないイジメをやってるのにその他国民全員がテレビに丸一日貼り付けでガン見して、誰一人仕事もせず、学校も機能せず、そのいじめをひどいと言いながらその実、いじめられている本人が本当に頼っていた周囲の人間がおぜん立てした究極のいじめ生放送を見続けたという悲劇でしかない。

 

これは。全世界イジメのお話でした。

 

首相と奥さんの関係が何とも言えず悲哀をそそる。

私はすでに離婚しちゃった身だから、耐え続ける夫婦の機微なんて実際よくわからないけれど。どちらにしても離婚案件だし。離婚したら奥さんはまた、全世界イジメを受けることになるし。とはいえ、ここまでプライベートで拒絶されている首相は。どうなんだろう。

ここ、読み違ってるかもしれないけど。コトに至るまで何度も何度も奥さんが直接話会おうとして、電話して、電話して・・・でも感情一杯一杯で応答しなかった首相に責任があるってことなんだろうか。

半面、むちゃくちゃむかつく(ように作ってある)ブレインのおばさんがぐいぐいぐいぐいきて、首相があっち行ってくれ顔を見せるなって何度も訴えるのに最後の最後まで全権握って直接首相にあれこれ指示して、結局あのおばさんのいう通りになったわけで。そこに首相の個人的な責任があるというのだろうか。

だがしかし。ここまで高度に個人的尊厳の問題なのだから、そこは夫婦って特に公人たる人々の夫婦関係においては、奥さんにとっても相当に首相と同様に自分自身の問題だと思われるので。

この話に奥さんを完全に抜きにして国家の公的な判断だからと意思決定から締め出すって言うのはやっぱり・・・やっぱりひどいかなぁ。

 

う~ん。私だったら。私が首相だったら。

むかつくブレインも国民の意思(各局がやってる意識調査)も、奥さんも関係なくって

自分ひとりの気持ちで自分の尊厳と公妃の命をはかりにかけて決断してかまわないと思うんだよね。

周囲の意見を入れるなら、やはり。奥さんが蚊帳の外っていうのはひどいかもしれない。奥さんの意見を首相に届けることができないのであればブレインの意見も国民の意見も容れる必要がないと思う。そこやっぱり・・・思い直せば直すほど公平を欠いたかな。

 

でもでもでもでも。

結局のところ犠牲は首相ひとり(それも結果として必要のなかった犠牲)だったので。

首相ひとりで好きに決断してよかったと思う。そう思ってしまう。そう結論付けてしまう私という人間がやっぱ夫婦関係を継続し続けられない人間だっていう証明かなぁ。


Black Mirror | Welcome to the Darkness | Netflix

ここの解釈は夫婦仲がうまくいってる人いない人。一人で決められる人、ひとりで決めちゃう人。1人で決めることを許されてはいない(と思い込んでいる)人。それぞれ全然違うかもなぁ。

 

と、感想が溢れすぎるってことは。素晴らしい作品でした。

 

 

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