むすこ君の大きな関心ごとの1つに「子どもの虐待」があります。
虐待のニュースが流れると、
必ず、「虐待をする親から子どもを引き離す具体的施策」を立てる。
「子どもがかわいそうやなぁ」なんていう同情とかいうレベルの話はなくて、具体的早急に日本全国の虐待(を疑われるを含む)を受けている子どもから両親を引き離す施策をつぎつぎに立案。そして私に報告。
むすこ君成長の過程で私を含め彼の周りの人間が彼を虐待したという事実は全くないと胸を張って言えるし。むすこさんもそれは認めてくれている・・・が。ここまでこだわるようになってしまったきっかけは
間違いなくこの2017年4月に家庭裁判所に行かせてしまった私の失敗がある。
この日を境に「虐待親からの子ども引き離し」の具体的方策についてやたらこだわるようになってしまった。
むすこ君の若くて感受性の高い脳にものすごい衝撃を与えてしまって、もはや彼の人格の相当核になる部分にこの経験が刷り込まれてしまった。
3年近い月日の間、飽きることなく「虐待親子引き離し具体的施策」を考え続けているわけです。(具体的にどんな施策なのかという部分は私の脳みそから出たモノでもないので敢えて割愛します。)
「なぜこの方法が悪いと思うのかを常識的とか普通に考えてなんていう逃げはやめてちゃんと述べよ」と食い下がられることもしばしば。
それを上手に言えた日にはわりとこっちも解放してもらえるんだけど。
うまく言葉にできて反論できないと追い詰められる。
なぜ、追い詰められると感じるのか。なぜ、詰め寄られる責められる、と感じられるのか。
それについても追及される。
理由は
「そんなことに頭を悩ませるようになった原因がこの母にあり、それは私の責任だと感じるから」
ほんまに親のエゴやと思う。
なんで一人で家庭裁判所なんかにいかせちゃったんだろうなぁ。
私の力なんて小さくて、影響範囲も狭くて。
それでコントロールできる範囲内でむすこさんには「そんな苦労、そんな問題どこにもないんだよ」って信じさせてやれたらなんぼかええと思うけど。
ま、本人はそんな囲いの中にいることを是とするわけでもなく。
彼の彼なりの人生なんだけど。
17歳。
まだ私の責任範囲の及ぶ歳だったな。
ちょっと忙しいからって、半休ぐらい取ればよかった。
おんなじ姓なんだから、手続きがもう少し遅くてもよかった。
この日のことは一生後悔する。
虐待のニュースが流れるたびに、むすこ君は日本全国の虐待されている子どもを救うための方法をひたすら練り続ける。
それが彼の仕事になったり、彼の考えが少しでも世の中を変えるパーツの一つになったりするかどうかは不明だが。
たとえ、それで将来むすこ君の身が立つようなことになったとしても。
私はこれを私の失敗だと思い返し続ける。