か ブログの面白さってリアルにあると思う。
そんなわけで、本家「62kgから47kgを目指すおかあさんのダイエットブログ - 楽天ブログ」では赤裸々に体重とそのあくなき食欲、丈夫な胃腸をさらし続けているわたくしが・・・今度はこちらでお金のリアルをつづる決死の覚悟を固めたハズなのに。
また少女マンガを一気に買ってしまった。
あっちのダイエットブログでは高齢化問題についての弱音を吐き散らし。こっちでは少女マンガへの愛を語るもう支離滅裂(笑)
「素敵な彼氏」
定期的に期間無料で1巻が無料で読めます。
て、これを呼んじゃったばかりに全巻買っちゃったんだけど。後悔ナシ。
3~4巻あたりが一番楽しかったかな。
完全なる少女マンガの王道を突き進む作品。
君に届けと大筋はまったく一緒と言っていいだろう。
地味な2人がありきたりなあれやこれやを乗り越えて仲良くなっていく。
ただそれだけ。
なんでこれほど「君に届け」との共通性を感じるかというと。
追っかけ回っているのがヒロインに見えて、実は不器用にヒロインを追っかけ回っている男の子の話だっていう。そこです!これがまたかわいいのなんの。
いやぁ作者の河原和音さん才能の塊ですね。
絵が汚いなぁとか雑いなあとか思って読み始めたんだけど。
やっぱ、表現者としての才能がヤバイ。人に何かの感情を伝えるという、その才能。
これやばい。
桐山君の心理描写は言語では一切なし。
台詞と表情、行動しか読者には情報がない。
しかし、それがまた・・・ああ。かわいい。
心情のネタバレが、ののかがもらった情報分しか読者ももらえてないのだな。
是非、連載が終わった後には「裏」素敵な彼氏を書いていただきたい。ののかちゃんにはスマートで女の子との付き合い方がどこまでも「プロ」に見えた桐山君のポーカーフェイスの下にどのような感情が渦巻いて、とっぴな行動に出たり、次はものすごくひっこんじゃったりを繰り返しているのか。そこ。ぜひ、想像できるけど、作者の方に「オフィシャル見解」として描いてもらいたいです。
どの時点から桐山君がののかちゃんにぞっこん(って生きてる言語?)だったのかをお伺いしたい(笑)
まだ、完結していないので、この後一波乱あるのだろうが、連載が別冊マーガレットなので、きっと高校を卒業までにエンディングが来るんだろう。(今、高3の夏休みだね)
桐山君がののかちゃんと出会うまでの女づきあいの全貌がまだ明らかになっていないのでののかちゃんとの過去のフィジカル体験の差と受験をどう乗り越えるのかというのが残りの課題だろうか。
なんにしろ、ここまで好きな子見つけちゃったら桐山君は間違いなく一生ののかちゃんを離さないためにこれから数々の試練を乗り越える。どうやらそれを決意したように見えるところまでが既刊。
君に届けを読んでいた時の違和感の一つに「風早君」がモテすぎ。
あのタイプ(無邪気で、みんなに優しい)はそれほど広範囲にモテる気がしない。
何がいいって、この素敵な彼氏の「桐山君」がジミなイケメン(主人公のののかちゃんにそう見えてるだけ)。
読者に供される「絵面」も正直イケメンではない。そこが妙なリアル感でじんわり来る。※ゆうきまさみ好きの私には「究極超人あ~る」にしか見えず、そのあたりもツボ(老害)。
とにかく表情に出したり、自分の思いを長上に語るのは不得手な桐山君だけれど、場面場面では上手に自分の本音を吐く。
が、言葉足らず。そして、手が早い(別冊マーガレットに許される範囲の手の速さ)。
言葉が伴わないのに行動が先に行っちゃってる。
(現実にもよくあると思う。一定の年齢以上の日本のおっさんなんて、愛の言葉なんて絶対口にしないし、口にするのはプライドが許さないっていう人結構いるし、突然彼女面を始める女友達の話とかもよくあるので、現実には言葉で約束しないんだけど何となくそういうお約束に至る男女なんて日本には五万とあるだろう)
率先して、自分が女の子の好きなことが好きなタイプではないが、喜ばせるためならどこまでもお供しますぜお嬢さんというスタンスもまた。いい。
で、ののかちゃんの少女趣味に付き合ってみたら、それはそれでどの場面も楽しんでいるのも・・・こういうとこイケメンさんだねぇ。
恥ずかしいから行きたくないとかやりたくないとか。
俺はこっち!お前邪魔!みたいなのはなくて。
すんなりと女の子の要望に合わせてくるあたりがヨユーの大人に見える桐山君のイケメンっぷりです。
で、そもそも、来るもの拒まずさるもの追わずで生きてきた桐山君が。
来ないなら来させるために(たぶん、そのポーカーフェイスの下は必死の状態)ののかちゃんをふりむかせることに成功し。
なんかよくわからない正義感と良心を持った友達エリハ(元カノ)の親切という名の妨害や、ショウヘイくんという無垢なスポーツマンの善意しかない妨害、そして男嫌いというトラウマをもった木名瀬さんのこじらせた妨害を乗り越えて3年の夏休みまでが既刊。
※もう一人、人物像の決着がついていないのがモトイイナヅケ(笑)のマオ。おばちゃんとしては、桐山君の過去のフィジカル問題はさらっと流してこのマオちゃんが再び波乱を起こさないことを祈ってます。
ほんま、現実やったらこんな善意の塊の邪魔ものなんてそうそうはいるもんやないから、こんな2人はなんの障害もなくお付き合いをつづけちゃうんだろね。
その善意の妨害を乗り越えるから2人の絆は強くなるのか?
う~ん。そこんとこがファンタジーの良さですわな。
てか、よくよく考えると桐山くんがかわいそうでかわいそうで。
普通に考えると桐山君はエリハやショーヘイくん、木名瀬さんを恨んでいいと思うし、普通だったら、お前ら十分邪魔だと自分の利益のためにさっさと排除にかかったり、ののか直接訴えるべきだと思うんだけど。
どこまでも男前の桐山君(表面的は見えないけど男前じゃ。)。ワガママ言わない。自分を押し通さない。
で、ののかにあうまでは「来るもの拒まず頂きますが、去る者も追わない」というスタンスの生き方。その桐山君がやっと手に入れた彼女。
しかし、それはののかすき~の入り口で。
お付き合いを始めて半年ちょいの3年生の夏までに、ぐいぐいと桐山くんのののか大事。ののか離したくない。もう、オレののかに一生決めました。という感情がどんどん育って行ってるのを見せられてる。
すごいねぇ。
桐山君の心理描写はほぼテキストでは入らないわけです。
喋った言葉。しぐさ。表情。
それだけで、もう、ののかののかののかってなって、そのののかを大事にするためにいろんな行動や努力をしているのが見て取れる。
はぁ。かわいい。
いやぁ作者の河原和音さん才能の塊ですね。
絵が汚いなぁとか雑いなあとか思って読み始めたんだけど。
やっぱ、表現者としての才能がヤバイ。人に何かの感情を伝えるという、その才能。
これやばい。
ののかちゃんを離したくないという自己の利益を実現するために、どこまで桐山君がののかちゃんに「甘える」ことができるのか?というのがこの先のお楽しみ。
早く完結しないかな。
おばちゃんの希望はフィジカル問題はスルーして、桐山君を早く楽にさせてあげたいです。
全貌がまだあらわになっていないマオちゃんのことはスルーしたい。
でもなぁ・・・悪く見える子もみんないい子でしたってならないと終わらないタイプの作家さんのようなので。マオちゃんでもう一波乱あるんかなあ。
と、無駄にドキつく(←最近仕入れた若者言葉?!)おばさんでした。
4巻以降、ヤマケン君に撃ち抜かれてしまいました。
大変によくできて面白い少女漫画です。
少女マンガのテンプレートをあますとこなく外さず踏襲しつつ、ギャグも外さず。
脇キャラが動けば動くほど面白い。過程としては非常に楽しい群像劇。
4巻以降、ヤマケン君に撃ち抜かれてしまいました。