モトダンナサンが離職しては再就職までの時間が伸びていた頃。
最終的にもう再就職をあきらめて引きこもり始めた時。
さっさと離婚して児童扶養手当をもらえば金銭的には楽になるって。
私程度の収入で専業主婦(夫)を養いつつ子どももいる世帯なんてそうそうないだろう。
何度か調べては、もらえる児童扶養手当の額とダンナさんを秤にかけては
「この程度の金額のために人間捨てられないな。」
と思っていた。
離婚したらもらえる児童扶養手当分くらいはつつましくくらせばあきらめたってたいしたこた~ね~と。
どれほどに貧乏でも家族3人一緒にいられることの方が幸せなんだと思って暮らしてきた。
とにかく、「ひと」よりも「おかね」を選ぶような離婚ってなんか違うような気がして、引きこもって外で働こうとしないダンナサンでも、一緒にいられることの方が幸せで、苦しくてもそうあるべきだと思い込んで。
いろんなことに目をつぶってやってきて。
これからもそのままなんだろうなと思っていて。
遠い未来のむすこ君の教育費のことなどに対しては完全に思考停止状態でただ、
家族としての毎日をある意味「楽しんでいた」。
相当に刹那的に。
お金はないけど一緒にいられることこそが幸せなのだと。
夏にモトダンナサンが飛び出していったら、水道光熱費ががくんと減って。お小遣いも渡さなくていいし。
児童扶養手当分くらいは出てってくれただけで浮いた(泣笑いだよね)。
あれ?人間が一人減るとこんなに必要経費が減っちゃうんだ?
これは私程度の給料でも贅沢さえしなきゃわりと楽に生きていけるなぁ。
児童扶養手当なんかなくてもなんとかなるぞ?
翌春。3月。むすこ君に背中を押されるような形で離婚届を提出。
あれほどまでに「むすこ君のため」に「父親」を切り捨てなかったハズなのに。
むしろ、家の中でくすぶり続け、日々崩壊していく父親が私以上にむすこ君のストレスとなっていたわけで・・・何のために家族の形を守っていたのか皮肉な話。
(ま、夫婦も親子も雨の降る日もあれば晴れる日もありで、二人が仲良く話したり遊んだりした事実は消えない。しかし、むすこ君にとってモトダンナサンが小さいころに仲よく遊んだ友達以上のものになれなかったのが本質。最期の方はむすこ君の精神的成長にふたをするようなことばかり言っていたのも事実。そこでもう一回り息子君が成長してモトダンナサンの精神的には保護者に?!なんてそんな要求はできね~よ。)
離婚届けを出した日に窓口で児童福祉課へ寄るように促された
なんのことはない、児童扶養手当受給の要件を満たしているかどうかを確認して満たしているなら手続きをせよとのこと。
満額ではないけれど、対象にはなるので、児童福祉課でむすこ君が高校を卒業するまであといくらもらえるのか試算してもらったけど・・・
金額を聞いたらめんどくさくなって手続きはせず。
結局1円たりとも児童扶養手当は頂かず。
人間が一人いなくなって、浮いたコストが大きすぎて、まったくもって家計に余裕が出ているのにまだ手当をいただけるって?笑える。
こりゃ、収入が低ければみんな結婚なんかしないし、離婚するよね。
離婚した方がお金もらえるんだもんな。
その道を選べば、
私が「家族」を守る道よりどれほどたくさんの保護や手当が入るねん(笑)
アホくさ。
もう笑うしかない。
って?児童扶養手当ってそういうもんか!
貧乏人は婚姻を継続しようと頑張らない方がお得♪
そういう制度なのか?
過ぎた日々を金銭面からだけ評価するとつらいことばっかになっちゃうけど
楽しくふつうの家族が出来た日々はそれなりに笑って、楽しいこともいっぱいあったんで。
まぁ、よしとするか。
よしとしないとここ10年の私がかわいそうすぎるからね(笑)
もう、笑うしかないよ。
福祉制度ってなんなんだよ。
家族そろって暮らしたければ歯を食いしばって貧乏に耐え
お金がほしけりゃさっさと離婚しろって?(笑)
貧困にあえぐ家庭にいる外で働けるメンタルがない主夫(婦)はとっとと追い出せって?(笑)
アホクサ。
だれが家族は大事って教えたよ。
家族制度を守りたいって言ってる政治家、政党はだれだよ。
貧乏人はとっとと離婚しろ。そしたら金はくれてやる。
家族なんてお金のある人の贅沢な制度?
ちゃんとそれがわかってる人たちがあえて結婚しないという選択をしてるんだ。
低収入の人たちが結婚しない理由だな。
ちゃんと最初からわかってるんだ。
歯を食いしばって家族でいる意味ってなんなんだろうと・・・
そう心から思った去年の3月。
そんなやさぐれ気味の私に澄んだ目で家族愛を押し付けてくる実母と最近心が通わない。